中国の小惑星探査 「鄭和」ミッション 覚え書き(Tweetまとめ)
2019年3月開催の第50回 月・惑星科学会議(The 50th Lunar and Planetary Science Conference)
オフィシャルサイト https://www.hou.usra.edu/meetings/lpsc2019/
日本惑星協会による紹介ページ http://planetary.jp/LPSC/
これに関連して中国の小惑星探査ミッションの情報がツイッターのTLに流れてきました。
元になっている論文はこちら。
https://www.hou.usra.edu/meetings/lpsc2019/pdf/1045.pdf
このツイートについてツイートした内容を今後の参考と行方不明防止のために書き留めておきます。
https://twitter.com/MASA_06R/status/1099994504424116225
※2019年3月4日現在の情報です。とりあえず書きだすだけです。今後編集整理するかもしれません。
■ミッション名は「鄭和」(ZhengHe ていわ、ジョンフー、ツェンフー)になるとのこと。
15世紀、中国明代の武将で、東南アジアから中東方面へ7度の公開を行いました。
英語ツイートでは航海士と紹介。かのボイジャー計画に通じるネーミングかもしれません。
ウィキペディア日本語版 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%84%AD%E5%92%8C
■元論文pdf(https://www.hou.usra.edu/meetings/lpsc2019/pdf/1045.pdf …)の図表から読み取れるスケジュールは以下の通りです。
2022年 打ち上げ、軌道修正(DSM)
2023年 2016 HO3到着、周回探査、試料採取
2024年 出発、カプセルを地球に投下、本船重力アシスト
2025年 火星重力アシスト
2030年 133P到着
2031年 133P周回探査
■鄭和ミッションの目的
1)「準衛星」の起源と運動の理解
2)メインベルト彗星(MBC)の解明
3)MBC上の水または氷の存在の特定
4)MBCが地球の水の起源たりうるかのテスト
5)初期太陽系の惑星形成プロセスの理解
■観測機器
広角・望遠カメラ
可視・近赤外分光計
粒子衝突分析器
ダスト捕集器
質量分析器
ガンマ線・中性子線分光計
低周波レーダー
熱放射分光計
電波科学実験装置
■第一の目標小惑星2016 HO3
月軌道の38~100倍の範囲にとどまる特異な軌道をとる天体で「準衛星」と呼ばれます。
原始的な組成をもつS、QないしL型スペクトルを呈します。
鄭和は0.2~1kgのサンプルリターンを目指します。
鄭和の最初の目的地2016 HO3の自転周期は28分と大変短いため、ロボットアーム先端に着いたドリルで掘削しアンカーで機体を固定します。
鄭和は小型探査船および小型ローバーを展開し、サンプリングの補足調査を行う。
【参考】
ウィキペディア日本語版 https://ja.wikipedia.org/wiki/(469219)_2016_HO3
アストロアーツの記事 「地球の新しい準衛星、小惑星2016 HO3」https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/874_2016ho3
■日本の「はやぶさ」は不具合によりやむなくカプセルと一緒に大気圏突入して燃え尽きましたが、延長ミッションは予定されていました。
はやぶさ2やオシリスレックスも延長ミッションは想定しています。
彗星の塵のサンプルリターンを行ったスターダスト探査機は、テンペル第1彗星に向かいました。
■鄭和は、サンプルが入ったカプセルを地球に投下後、火星スウィングバイを経てメインベルト小惑星であり周期彗星でもあるエルスト-ピサロ(7968 Elst-Pizarro または 133P/Elst-Pizarro)に向かいます。なお、7968は小惑星番号、133Pは周期彗星(periodic comet)の番号です。軌道長半径3.1AU、公転周期5.6年です。
到着は133Pが近日点に達する直前の2030年。その後、約1年、観測を行います。
133Pでは、表面を爆破して新鮮な物質を露出させ、ローバーで地下の物質、とりわけ水や揮発性物質の探査を行います。
【参考】
ウィキペディア日本語版https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%94%E3%82%B5%E3%83%AD%E5%BD%97%E6%98%9F
■おまけ
鄭和について調べていたら、鄭和のキャラクターイラストが出てきました。
カードコレクションRPG「シド・ストーリー」のカードの1枚のもよう。
【参考】
シド・ストーリー https://www.facebook.com/pg/sidstory.jp/about/?ref=page_internal
鄭和カードについてのファンダムの情報(画像引用元)https://sid-story.fandom.com/wiki/Zheng_He
オフィシャルサイト https://www.hou.usra.edu/meetings/lpsc2019/
日本惑星協会による紹介ページ http://planetary.jp/LPSC/
これに関連して中国の小惑星探査ミッションの情報がツイッターのTLに流れてきました。
地球周囲を動いているようで実は太陽を公転しているという「衛星もどき」小惑星 2016 HO3 に探査機を送りサンプルを地球に回収するという中国の計画。4本のアーム、ドリルで表面に固定。さらにメインベルト彗星のエルスト・ピサロ(133P/Elst-Pizarro) にも接近、探査を行う。2022年に打上げ予定。 https://t.co/dS0NMCBj2y
— 山田陽志郎 Yoshiro Yamada (@sinus_iridium) 2019年2月25日
Here's a fascinating Chinese mission proposal to visit the primitive NEA/'quasi-satellite of Earth' 2016 HO3 & return samples, then use Earth & Mars gravity assists to head to main-belt comet 133P/Elst–Pizarro. Would launch in 2022. https://t.co/olRbPqU8Di pic.twitter.com/oGLYHHVHQV
— Andrew Jones (@AJ_FI) 2019年2月24日
元になっている論文はこちら。
https://www.hou.usra.edu/meetings/lpsc2019/pdf/1045.pdf
このツイートについてツイートした内容を今後の参考と行方不明防止のために書き留めておきます。
https://twitter.com/MASA_06R/status/1099994504424116225
※2019年3月4日現在の情報です。とりあえず書きだすだけです。今後編集整理するかもしれません。
■ミッション名は「鄭和」(ZhengHe ていわ、ジョンフー、ツェンフー)になるとのこと。
15世紀、中国明代の武将で、東南アジアから中東方面へ7度の公開を行いました。
英語ツイートでは航海士と紹介。かのボイジャー計画に通じるネーミングかもしれません。
ウィキペディア日本語版 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%84%AD%E5%92%8C
■元論文pdf(https://www.hou.usra.edu/meetings/lpsc2019/pdf/1045.pdf …)の図表から読み取れるスケジュールは以下の通りです。
2022年 打ち上げ、軌道修正(DSM)
2023年 2016 HO3到着、周回探査、試料採取
2024年 出発、カプセルを地球に投下、本船重力アシスト
2025年 火星重力アシスト
2030年 133P到着
2031年 133P周回探査
■鄭和ミッションの目的
1)「準衛星」の起源と運動の理解
2)メインベルト彗星(MBC)の解明
3)MBC上の水または氷の存在の特定
4)MBCが地球の水の起源たりうるかのテスト
5)初期太陽系の惑星形成プロセスの理解
■観測機器
広角・望遠カメラ
可視・近赤外分光計
粒子衝突分析器
ダスト捕集器
質量分析器
ガンマ線・中性子線分光計
低周波レーダー
熱放射分光計
電波科学実験装置
■第一の目標小惑星2016 HO3
月軌道の38~100倍の範囲にとどまる特異な軌道をとる天体で「準衛星」と呼ばれます。
原始的な組成をもつS、QないしL型スペクトルを呈します。
鄭和は0.2~1kgのサンプルリターンを目指します。
鄭和の最初の目的地2016 HO3の自転周期は28分と大変短いため、ロボットアーム先端に着いたドリルで掘削しアンカーで機体を固定します。
鄭和は小型探査船および小型ローバーを展開し、サンプリングの補足調査を行う。
【参考】
ウィキペディア日本語版 https://ja.wikipedia.org/wiki/(469219)_2016_HO3
アストロアーツの記事 「地球の新しい準衛星、小惑星2016 HO3」https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/874_2016ho3
■日本の「はやぶさ」は不具合によりやむなくカプセルと一緒に大気圏突入して燃え尽きましたが、延長ミッションは予定されていました。
はやぶさ2やオシリスレックスも延長ミッションは想定しています。
彗星の塵のサンプルリターンを行ったスターダスト探査機は、テンペル第1彗星に向かいました。
■鄭和は、サンプルが入ったカプセルを地球に投下後、火星スウィングバイを経てメインベルト小惑星であり周期彗星でもあるエルスト-ピサロ(7968 Elst-Pizarro または 133P/Elst-Pizarro)に向かいます。なお、7968は小惑星番号、133Pは周期彗星(periodic comet)の番号です。軌道長半径3.1AU、公転周期5.6年です。
到着は133Pが近日点に達する直前の2030年。その後、約1年、観測を行います。
133Pでは、表面を爆破して新鮮な物質を露出させ、ローバーで地下の物質、とりわけ水や揮発性物質の探査を行います。
【参考】
ウィキペディア日本語版https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%94%E3%82%B5%E3%83%AD%E5%BD%97%E6%98%9F
■おまけ
鄭和について調べていたら、鄭和のキャラクターイラストが出てきました。
カードコレクションRPG「シド・ストーリー」のカードの1枚のもよう。
【参考】
シド・ストーリー https://www.facebook.com/pg/sidstory.jp/about/?ref=page_internal
鄭和カードについてのファンダムの情報(画像引用元)https://sid-story.fandom.com/wiki/Zheng_He
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